父の命日
2009年 04月 10日
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今日は12回目の父の命日
桜が花吹雪になって、花びらの絨毯になった歩道を歩きながら
11年前の夜、父が逝ったときのことを想い出した
人の死というものがあれほどあっけないものだとは思わなかった
ついさっきまで話をしていた父だったのに
めんどくさそうに病室で手を振って別れた父だったのに
1時間後には呼んでも叫んでも答えてくれない父になっていた
喋らなくなった父の手が暖かいのにどこか遠くて冷たくて
天井の隅で父が笑いながら私たちを見ていた
そんな悲しみの中でも、父の手を握り締めながら
「もしかしらた父と手をつなぐのは初めてかも」なんて
すこし嬉しい気分の冷静な自分もいたりした
生前、とても厳しかった父とは全く気が合わなくて、喧嘩ばかりしていた
もっともっとたくさん話をしたかった
もっともっとたくさん思い出を作っておけばよかった
しようがないので、こうやって父が逝ってから、父との小さい思い出を作っていくしかない
今日は帰り道、父の好きなマーガレットを買って
少しだけ父と話をした
お仏壇には母がお供えした父の好物の干し柿があった
桜が花吹雪になって、花びらの絨毯になった歩道を歩きながら
11年前の夜、父が逝ったときのことを想い出した
人の死というものがあれほどあっけないものだとは思わなかった
ついさっきまで話をしていた父だったのに
めんどくさそうに病室で手を振って別れた父だったのに
1時間後には呼んでも叫んでも答えてくれない父になっていた
喋らなくなった父の手が暖かいのにどこか遠くて冷たくて
天井の隅で父が笑いながら私たちを見ていた
そんな悲しみの中でも、父の手を握り締めながら
「もしかしらた父と手をつなぐのは初めてかも」なんて
すこし嬉しい気分の冷静な自分もいたりした
生前、とても厳しかった父とは全く気が合わなくて、喧嘩ばかりしていた
もっともっとたくさん話をしたかった
もっともっとたくさん思い出を作っておけばよかった
しようがないので、こうやって父が逝ってから、父との小さい思い出を作っていくしかない
今日は帰り道、父の好きなマーガレットを買って
少しだけ父と話をした
お仏壇には母がお供えした父の好物の干し柿があった
by premiere-aroma
| 2009-04-10 19:29
| 日々のこと
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